木村”フィリップ”ミノル|観る者すべてを魅了するドラマチックな激闘の軌跡【K-1】

こんにちは。ワンだふるブログです。

今回紹介する格闘家はK-1ファイターの木村フィリップミノル選手。私が一番好きな格闘家であり、彼がいなければ多分K-1を見る事もないと思います。

簡単な経歴の紹介と、K-1参戦後の戦いの軌跡をまとめました。

少し長い記事ですが、興味がある方はぜひ最後までお付き合いください。

木村”フィリップ”ミノル

来歴

木村”フィリップ”ミノル選手は、ブラジル出身のキックボクサー。母が日系ブラジル人、父がイタリア系ブラジル人のクォーターです。生年月日は1993年9月9日。身長172cm。

木村選手はもともとKrushを主戦場とし、数々の激闘を繰り広げてきました。

2014年に新生K-1発足した後は、団体の中心人物として活躍。当時は対日本人無敗であった「生きる伝説」ゲーオ・フェアテックスにも勝利しています。

その後は一時期、大きなスランプに陥りましたが、2017年に見事復活。

今後一時代を築くであろう選手です。

木村ミノル選手の特徴

木村選手の最大の特徴は、なんといっても類稀なパンチ力です。スピードとパワーを併せ持ち、その恐ろしく硬い拳で多くの強豪ファイターたちををマットに沈めてきました。

もうひとつ特筆すべきは、その徹底したプロ意識の高さでしょう。会見での過激なトラッシュトークや、華やかな入場パフォーマンスなど、彼が注目されるのは試合内容だけではありません。

会見から入場まで、ファンの事を第一に想う姿勢は素晴らしいの一言です。

AbemaTVを利用した、まるで半タレントのような宣伝戦略に走りがちな新生K-1において、格闘技の本質である「競技性と興業性」の両方を同時に極めようとしている、唯一の選手といっても過言ではありません。

今回はそんな木村選手をより多くの人に知ってもらうために、彼の新生K-1での活躍をまとめました。

ぜひ最後までお付き合いいただけたらと思います。

新生K-1旗揚げ当初

vs.ゲーオ・フェアテックス ~世界王者からダウンを奪取し、勝利!~

べてはここから始まりました。木村選手は-65kg級初代王座決定トーナメントで敗退してからの復帰戦です。相手は初代世界王者の座に輝いたゲーオ・フェアテックス選手。対日本人無敗(当時)の、生きる伝説です。

第2Rから徐々にペースを奪われ、このままでは…という状況に陥りますが、第3Rに木村選手の左フックがヒットし、ダウンを奪取。見事に判定勝利を収めました。

木村選手は試合後、マイクで観客に対しこう話します。

「スターがいない、カリスマがいない、K-1はもう終わりました。これからは・・・僕の時代です!!」

※ちなみにゲーオの対日本人無敗はこの後も継続。木村選手はブラジル人としてカウントされたようです(笑)

vs.HIROYA ~実力者相手に圧勝!~

ゲーオに勝利し、一躍新生K-1の中心人物となった木村選手。次戦の相手は旧K-1時代に「魔裟斗の後継者」として注目されていたHIROYA選手。同階級の初代Krush王者でもある強豪です。しかし・・・

試合は一方的な展開になりました。第1Rに右ストレートでダウンを奪取すると、そのまま嵐のようなパンチを繰り出す木村選手。立て続けにダウンを奪い、KO勝利。前回のゲーオ戦の結果がフロックではない事を証明しました。

vs.マサロ・グランダ― ~世界の強豪との激闘~

次戦はオランダの強豪、マサログランダ―との一戦。黒人選手特有のバネを持ち、野杁正明選手を相手にTKO勝ちをおさめている、危険な新鋭です。

試合はかなりの接戦になりました。第1Rにマサロ選手の右ストレートでダウンを奪われ、不利な状況に陥ります。第2Rも決め手がなく、このままでは・・・という展開に。しかし、第3Rに木村選手が繰り出した連打の中の一発がマサロ選手の顎をとらえ、ダウンを奪取!その後は延長戦となり、見事判定勝利を収めました。

vs.平本連 ~迎える立場での一戦~

平本蓮はアマチュアで大活躍した選手。K-1甲子園2014でも王者に輝いています。これまで格上と戦い続けていた木村選手にとって、迎え撃つ形での一戦。

試合はかなり白熱した内容になりました。実力差がある中で、平本選手の挑戦を真っ向から受けた木村選手。第3R開始時にはお互いの力量を認め、抱擁を交えます。そして会場のボルテージは最高潮に。試合結果は木村選手がダウンを奪い、判定で圧勝しています。

新生K-1での中心人物としての立場を確立させた木村選手。

その後はリング上で王者ゲーオとのタイトルマッチを要求。ついに世界一の称号を手にする時が来た!と思われましたが……。

vs.ゲーオ・フェアテックス②~遂に迎えた世界タイトルマッチ~

ついに実現したタイトルマッチ!相手は以前勝利をおさめている王者ゲーオ・フェアテックス。4連勝中で勢いは絶頂の木村選手。現在の二人の実力差は果たして・・・

結果は1RでKO負けに終わります。ゲーオ選手もかなり対策をたててきたのでしょう。木村選手の夢は儚くも散りました。

そして、ここから木村選手は大きなスランプに陥る事になるのです。

絶望的なスランプ期

vs.野杁正明

ゲーオ戦からの復帰第一線。復帰戦にしてはあまりにも強い相手です。試合は一方的な展開で、まさかの1RKO負けに終わります。木村選手の弱点が露呈した試合でもありました。

vs.NOMAN

過去にKO勝ちしている相手。元Krush王者の実力差。勝利を収めるも、判定決着。

消化不良の一戦に終わりました。

vs.チャールズ・ベネット

RIZINでの総合格闘技デビュー。まさかの1RでKO負けを喫し、ここから木村選手は本格的なスランプに陥ります。

その後はリベンジマッチも予定していましたが、ベネットが入国できないために試合は消滅。木村選手が目標を見失った瞬間です。

vs.西川 康平

この試合から67.5に階級アップ。ゲーオと同じウィラサクレックジムでのトレーニングを経て、大幅にスタイルチェンジ。ムエタイ風の蹴りを主体にした試合展開で、明確な実力差を証明しているか・・・と思われましたが、第1R後半に西川選手のパンチを浴び、失神KO負け。

完全な打たれ弱さを露呈してしまい、

木村ミノルは終わったのか…

そう思わざるをえない試合結果でした。しかし・・・

再びK-1の中心へ。完全復活!

vs.KENJI ~殴り屋との危険な死闘~

西川康平に敗北後、再起戦の相手になったのは元プロボクサーのKENJI。ボクシング仕込みのパンチを得意とし、直前には牧平圭太とも伍して戦った強敵です。一体どのような戦いになるのか・・・。

強い木村選手が帰ってきました!第1R序盤に木村選手のパンチがKENJI選手にヒット。クリーンヒットではないものの、それでもふらつくKENJI選手。その後は3連続でダウンを奪い、見事にKO勝利!!かつての木村選手らしい、圧巻のパフォーマンスでした!

実力差はあったものの、敗れたKENJI選手も真っ向から打ち合いに挑み、短い試合ながら熱い名勝負となりました!

また、この勝利を評価された木村選手は、初代ウェルター級トーナメントの出場選手に選出されます。そして木村選手を待ち受けるのは……。

vs.久保優太 ~兄弟子との運命の一戦~

かつてファイティングカイロスに在籍時、兄のように慕っていた久保優太選手との一戦。

久保選手は65kg級ではかつて世界最強と謳われた天才ファイターで、旧K-1消滅後に世界最高峰キック団体として君臨した<GLORY>でも王者に輝いた、正真正銘の世界トップ選手です。

新生K-1に参加している日本人の中で、キックボクサーとして世界的なステータスが最も高いのは久保選手です。そんな久保選手と、トーナメント一回戦で激突する事に。

久保選手は木村選手の事を弟のように想い、「戦いたくない」と話します。

一方の木村選手は「一番戦いたかった相手」と話しており、憧れの選手との夢にまで見た一戦であることを主張。

そしてついにトーナメントが幕を開け・・・

緊迫感の溢れる試合でした。私も現地で観戦していましたが、「息を呑む」という形容がふさわしい雰囲気です。第2Rで組付き際の隙を突き、久保選手がダウンを奪取。その後も三日月蹴りで木村選手を追いつめていきます。

しかし第3Rでは木村選手の猛反撃もあり、お互い必死の形相に。

決着は判定に委ねられ、二度ダウンを奪取した久保選手の勝利に。

試合終了のゴングが鳴らされた後、夢から覚めたような二人の表情が印象的でした。

この勝利を経た久保選手は、その後もトーナメントを勝ち抜き見事王者に輝きました。

表彰式では涙を流す久保選手。そしてその姿を木村選手も同様に涙を流しながら見守っていました。その後リング上で抱き合う両者。かつての兄弟に戻った瞬間でした。

vs.城戸康裕 ~ふたたび世界へ~

久保優太選手との戦いから二か月。早くも再起戦を迎えます。相手は-70kgで旧K-1の時代から活躍してきた城戸康裕選手。チンギス・アラゾフから逃げるため、今回から67.5kgに階級を落としてきたのです。

第1Rでは距離を探り合う両者。久保戦同様、ステップワークを多用する木村選手。久々にキックも使用し、徐々にペースをつかみ始めます。第2R中盤に、左フックが城戸選手のテンプルを直撃!その後も連続してダウンを奪い、見事判定勝利をおさめます!

勝利後、木村選手はマイクでふたたびあの言葉を口にします。

「これからは俺の時代です!」

vs.平山迅 ~激闘ファイターとの壊し合い~

K’FESTAでの一戦。対戦相手はKrushで活躍中の平山迅選手。これまでの実績では木村選手に劣るものの、強者相手からもダウンを奪取している強敵です。

試合は一方的な展開となり、たしかな実力差を証明しました。ほとんど被弾する事もなく、剛拳を叩きつけ、見事な1RKO勝利。以前よりも落ち着いた試合運びを見せ、彼特有のファイトスタイルに磨きがかかっています。

vs.山際和希 ~国内トップファイターに圧勝~

対戦を予定していたメルシック・バダザリアンが直前に欠場表明。急遽代役に選ばれたのが、ウェルター級トーナメントにてバダザリアンと熱戦を繰り広げた山際和希選手。

圧巻の内容でしたね。完全に覚醒した様子。この感じだと、山際選手は何度対戦してもKO負けです。距離の詰め方、プレッシャーのかけ方など…。城戸選手が今対戦したら、前回以上にボコボコにされるのでは?完全にワールドクラスの選手に成長しましたね。

敗れはしたものの、短い期間で対戦の準備をした山際選手もリスペクト出来る、素晴らしい一戦でした。

まとめ

いかがでしたか?現時点で木村選手のK-1での戦いは以上となります。

次戦は『塚越仁志』とのKrushタイトルマッチを予定しており、激しい激闘が期待されます。

木村選手の戦いに興味を持っていただけた方は、ぜひ一度彼の戦いを観てください。

観る者すべてを魅了するファイターです!

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